太極拳出演・平成23年度スプリングフェスティバル

平成23年度スプリングフェスティバルが平成23年4月24日(日)に開催します。
場所は青葉区藤が丘1-14-95の藤が丘地区センターです。
http://藤が丘地区センター.com

■下記の内容で太極拳の套路と用法で出演します。

(ご紹介)
太極拳は中国の伝統的な武術です。その練習方法として型を連続して行う套路というものがあります。
よく公園などでやっているもので皆さんもご存じですよね。型は何百とありますが、今日は最もポピュラーな型を中心にご紹介します。

(手揮琵琶:しゅきびわ)
それではまず最もポピュラーな型、手揮琵琶から単独の型をやってみます。縮めて膨らむという自然な勢いです。次は蹴り足をつけてみます。このように型には色々な要素が含まれます。太極拳は勢という自然な勢いを使う武術で、套路は勢を練習します。

(単鞭と高探馬:たんべんとこうたんま)
次は単鞭です。合わせて開く勢を使います。右手は鈎手で指先に勢を集中させるためのものです。 高探馬です。中心を動かさず中心で回転する勢です。単鞭から高探馬を組み合わせます。合法(ごうほう)と言います。これを連ねていくと套路になります。今回は攻防一体の技をご紹介します。単鞭と高探馬でやります。

(雲手と海底針:うんしゅとかいていしん)
次は雲手です。雲がわき上がるように、下の手と上の手が合わさって十字に交差して行く勢です。
次は海底針です。海底針は上から下そして中心にすくい込む勢です。
雲手と海底針を組み合わせます。太極拳は投げ技、関節技、もちろん突きや蹴り、そして固め技まであらゆる勢を使います。今回は摔角(そっかく)という投げ技をご紹介します。
雲手と海底針でやります。

(搂膝拗歩と金鶏独立;ろうしつようほとかいていしん)
次は搂膝拗歩という型です。中心で回転しながら中心を後ろから前へ移動させる勢です。その勢いで攻防を行います。 次は金鶏独立です。金鶏独立は中心をそのままにして、上に巻き上がる勢です。そのときに下へ向かう勢で交差する勢を起こします。
ろう膝拗歩と金鶏独立を組み合わせます。それを使って攻防一体の膝蹴りのカウンターキックをやってみます。

(倒攆猴と指襠捶:とうでんこうとしとうすい)
倒攆猴です。中心をそのままにして、中心で前後を入れ替える勢です。この場合は後ろへ下がりますが、前に向かいながら入れ替えるものもあります。
次は指襠捶という型です。先ほどの搂膝拗歩と違って、中心で回転しながら前にある相手の中心に向かっていく勢です。倒攆猴と指襠捶を組み合わせてやってみます。この2つの型を使って、とても痛い擒拿術(きんなじゅつ)の一つである関節技と、鑚勁(きんけい)と言われる急所を固めてから撃つ技をやってみます。

(進歩搬攔捶と如封似閉と白鶴亮翅:しんぽはんらんすいとにょふうじへいとはっかくりょうし)
次は進歩搬攔捶と如封似閉を合わせてやります。これは套路では一体になっている型ですので一体でやります。中心を相手からそらしながら回転して前に進む勢です。合わせて戻りながら自分の中心に相手を引き込みます。
次は、白鶴亮翅という型です。中心を移動させながら回転して、元いた場所から逆側に回転するという複雑な勢です。投げ技に多用します。以上を組み合わせて行ってみます。
太極拳は一つの型に含まれている多くの勢で、蹴りや突き、防御と攻撃、投げ技、関節技、抜き技、固め技、点穴という急所を撃つ技など数多く技を構成しています。
今日はほんの一例でしたが、次にこれらを使って高度な技をやってみます。

(最後に)
太極拳は医術と武術を融合させたもので、医武同源と呼ばれています。
最後に太極拳の呼吸法、逆腹式呼吸を型にした胆式をやります。立禅という基本姿勢から、大きく息を吸います。お腹がへこみます。吸いきってもう一度吸ってから、ゆっくりと吐いていきます。息はお腹に半分入り、目と目の間からゆっくりと半分抜けていく感覚です。
腰まで手が来たら手を落として吐ききり、再度吸って吐きます。もう一度です。
ありがとうございました。